太平洋に面する名古屋は、国内最大級の貿易額を誇ります。名古屋は、織物や陶磁器など、伝統的な産業が、何十年にも渡り盛んに行われてきた、重要な製造業の街でもあります。12世紀、名古屋で陶磁器産業がスタートし、現在では、数多くの工場見学やワークショップが開催されるため、人気の観光スポットとなっています。
また、名古屋は文化も豊かなので、必見の観光スポットをいくつかご紹介します。
熱田神宮
熱田神宮は、西暦1世紀頃に創建された、日本で最も重要な神社と考えられています。この神社には、皇室継承のシンボルで、三種の神器の一つである、草薙剣(くさなぎのつるぎ)が祀られています。
日本神話によると、草薙剣は、元々、嵐の神スサノオのものでしたが、伝説的英雄のヤマトタケルが、東方遠征の準備をしていた時に、彼に草薙剣が授けられたとされています。敵は、草に火をつけて、ヤマトタケルを殺害しようとしましたが、草薙剣で、周囲の草をなぎ倒すことで、燃え盛る火の手をかわしたという言い伝えがあります。
熱田神宮は、年間参拝客が900万人に上るほどの人気スポットなので、春や秋などのピークシーズンや、人混みの予想される時間帯は避けるのが賢明です。
博物館明治村
博物館明治村は、名古屋市の中心部から24キロの場所にあります。広大な敷地面積を誇り、明治時代の建築物をたくさん移築して造られました。敷地内には、60棟を超える建物があります。中でも、アメリカの有名建築家、フランク・ロイド・ライトがデザインした、帝国ホテルが観光客からの人気を集めています。
博物館明治村では、西洋の影響を受けた住宅、教会、銭湯、郵便局、刑務所など、魅力的な建物がたくさんあります。一般公開されている建物も多く、バスやレトロな路面電車も運行しているので、子供連れでも大いに楽しめます。
名古屋港
利用者が多い名古屋港ですが、名古屋港周辺は観光地にもなっています。中でも、家族連れの方にオススメなのは、名古屋港水族館です。多種多様な海洋生物、人気のイルカショー、太平洋全域からの珍しい種類の魚にご注目ください。
ここでは、かつては南極観測のために使用されてきた船「ふじ」にも、ぜひお立ち寄りください。現在、博物館として、船内が一般公開されています。そして、港と市街地を結ぶ散策路も整備されているので、どうぞ散策をお楽しみください。
東山動植物園
1937年に開園した東山動植物園は、日本最大級の規模と歴史を誇ります。この人気スポットは、数多くの種類の植物と動物を見ることができるので、幅広い年齢層の方にお楽しみいただけます。